小児鍼は0歳から小学生までに行う鍼です。この年代の子どもたちは発育過程にあり「気」の動きが特に盛んです。
0歳から学童前の子供は刺入しない鍼で皮膚表面を、擦ったり、按圧したりするだけで治療効果は十分にあります。小学生になると毛鍼(もうしん)といって髪の毛よりも細い鍼を使用しますので痛みは全く感じません。子供でも怖がらず治療を受けることができます。
子供の健康の証は、”能食、能便、能眠、能動”といって、”能(よ)く食べ、いいウンチをし、よく眠り、よく動く”ことです。この四つの”能”にひとつでも変化があれば病気の始まりと考えてください。普段から子供を良く観察しましょう。
風邪をひき易く熱もよくでる。扁桃腺炎・中耳炎にもなりやすい。いつも胃腸の調子が悪く食事にムラがある。なんとなく元気が出ない。イライラし易く緊張気味である。夜泣き、アレルギー体質、打撲、捻挫などなど。
できるだけ抗生剤や解熱剤を使用せず、子供たちが本来持っている自然治癒能力を小児鍼で高めて治したいものです。